LOT・ANAコードシェア便の補償請求先:実運航会社の見分け方
NH便名で予約していても実際の運航がLOTなら、EU261の請求先は原則LOTです。反対に、LO便名でもANAなど別会社が実際に運航している場合、便名だけを理由にLOTへ請求することはできません。 まずeチケットの「Operated by」または「運航会社」を確認し、出発地と到着地を組み合わせて適用範囲を判断します。
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2分で補償の可能性を確認
出発地、目的地、日付、問題の種類を入力してください。EU規則261/2004、UK261、またはモントリオール条約の対象になり得るか確認します。
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フライトの詳細と連絡先を入力します。
現在の状況に最も近いものを選択してください:
ANAマイルで発券したか、LOTのウェブサイトで購入したか、どちらの便名で表示されたかは重要な資料ですが、それだけでEU261上の責任会社は決まりません。
先に確認する四つの組み合わせ
| 予約上の表示 | 実際の運航 | 旅程の方向 | EU261の確認先 |
|---|---|---|---|
| NH便名 | LOT | 日本からEU | LOT。EU航空会社によるEU到着便として対象になり得る |
| NH便名 | LOT | EUから日本 | LOT。EU出発なので地域要件を満たし得る |
| LO便名 | ANA | 日本からEU | ANA運航区間は原則としてEU261の地域要件を満たしにくい |
| LO便名 | ANA | EUから日本 | EU出発なので、ANA運航でも対象になり得る |
この表は入口です。一つの予約に複数区間と複数の運航会社が含まれる場合は、問題が起きた区間、旅程全体の出発地・最終目的地、同一PNRかどうかも確認します。
コードシェアでは「販売」と「運航」を分ける
コードシェアでは、一つの便に販売用の便名が複数付くことがあります。たとえばANAがNH便名で座席を販売し、LOTの機材と運航体制で飛ぶ場合、ANAはマーケティングキャリア、LOTは実運航会社です。
EU261第2条と第3条は、義務を実運航会社に置いています。ANAの公式案内も、提携会社が運航する国際コードシェア便では、その会社のカウンターや運航情報を利用し、遅延・欠航などの取扱いに実運航会社の規定が関係すると説明しています。
ただし「機体に書かれた社名」だけで決めるのも危険です。ウェットリースでは、別会社の機材と乗務員を使いながら、便の主要な運航責任を販売会社側が負うことがあります。EU司法裁判所のWirth判決は、機材と乗務員を貸した会社でも主要な運航責任を負わないなら、EU261上の実運航会社ではないと判断しました。
eチケットで見る場所
予約完了画面だけでなく、次の資料を同じ旅程について保存します。
- eチケット控えの
Operated byまたは運航会社欄 - NHとLOの両方が記載された予約確認メール
- 実際に発行された搭乗券とチェックイン会社
- 空港の出発案内、ゲート変更、欠航・遅延通知
- 代替便の新しい便名と実運航会社
ANAのLOTコードシェア案内では、LOT運航便はLOTカウンターで手続きし、搭乗券や空港表示にLO便名が示されると案内されています。一方、LOT自身も、コードシェアでは他社運航便をLO便名で販売できると説明しています。予約サイトの大きな便名だけでなく、詳細欄まで開く必要があります。
日本発と欧州発で結論が変わる
成田からワルシャワへ向かう場合
LOTが実際に運航するなら、LOTはEU航空会社なので、日本発でもEU261の対象になり得ます。到着3時間以上の遅延、対象となる欠航、非自発的搭乗拒否などの条件を満たせば、長距離区分の補償を検討します。
同じ区間をANAが実際に運航する場合、ANAはEU航空会社ではないため、日本からEUへ向かう運航区間は原則としてEU261の地域要件を満たしません。「LO便名が付いていた」という事情だけで逆転させないことが大切です。
ワルシャワや他のEU空港から日本へ戻る場合
EU域内の空港から出発する便は、実運航会社がLOTでもANAでも地域要件を満たし得ます。帰国便では「日本の航空会社だから対象外」と決めつけず、出発空港を先に確認します。
一枚の航空券に複数会社が入る場合
例として、地方空港からANA国内線で成田へ移動し、LOTでワルシャワ、さらにLOTまたは提携会社でプラハへ向かう旅程を考えます。同一PNRで最終目的地まで発券されているか、国内線だけ別予約かによって、接続失敗の評価は変わります。
一つの予約なら最終目的地の到着遅延が重要になる場面があります。ただし、複数の実運航会社が関与すると、どの会社にどの根拠で請求するかは単一区間より複雑です。最初から一社だけに絞らず、全区間のeチケット、運航会社、遅延原因を提示します。
別々のPNRなら、航空会社が後続便を保護する義務がないことがあります。ANA国内線とLOT国際線を別購入したケースでは、乗り継ぎ時間、変更可能運賃、旅行保険、クレジットカード付帯保険も並行して確認します。
マイル発券や旅行会社予約でも判断軸は同じ
ANA Mileage ClubでLOT特典航空券を発券しても、マイルを引き落とした会社とEU261の請求先は同じとは限りません。一般向けのマイレージプログラムで発券された航空券は、現金を払っていないことだけでEU261から除外されません。
JTB、HIS、楽天トラベル、海外OTAで購入した場合も、販売窓口は予約変更や発券情報の確認先になり得ますが、固定補償の責任は原則として実運航会社を基準にします。旅行会社からのメールしかない場合は、13桁のチケット番号、PNR、各区間の運航会社が分かる旅程表を再発行してもらいます。
請求を分けると混乱しにくい
| 求めるもの | 主に確認する相手・根拠 |
|---|---|
| 遅延・欠航等の固定補償 | EU261上の実運航会社 |
| 未使用券の払い戻し・旅程変更 | 発券会社と実運航会社の案内を確認 |
| 食事・ホテル等の立替費用 | 障害時にケア義務を負った運航会社 |
| マイルの返還・再発券 | 特典航空券を発券したプログラム |
| 手荷物の遅延・破損 | 手荷物事故の受付会社と国際運送の責任規則 |
一通のメールにすべてを混ぜるより、EU261補償、航空券処理、実費、マイル、手荷物を見出しで分ける方が、相手側の処理部門にも伝わりやすくなります。
誤った会社へ送った時の立て直し方
ANAから「LOT運航便なのでLOTへ」と回答された、またはLOTから別会社運航を理由に拒否された場合は、回答を削除せず保存します。次の申請には、実運航会社が分かるeチケット部分を添付し、販売便名と運航便名を一行ずつ示します。
ウェットリースや代替便で表示が一致しない場合は、機材所有者ではなく、当該便の経路設定と主要な運航責任を誰が負ったかを質問します。単に「他社の機材だった」だけでは責任会社を確定できません。
よくある質問
NH便名でしたが、LOTの機材と乗務員で飛びました。誰に請求しますか?
通常はLOTが実運航会社なので、LOTへのEU261請求を確認します。eチケットの運航会社欄と搭乗券を添付してください。
LO便名なら、必ずLOTが補償しますか?
いいえ。LOは販売便名の場合があります。別会社が実際に運航した区間では、その会社と旅程の方向を基準に判断します。
ANAマイルで取ったLOT便も補償対象になりますか?
一般向けの特典航空券は、マイル発券という理由だけで対象外にはなりません。実運航会社、区間、障害内容を確認します。
LOT便が別会社の機材だったら、その会社へ請求しますか?
必ずではありません。ウェットリースでは機材と乗務員の提供会社より、主要な運航責任を負った会社が重要です。
日本からANA運航、ワルシャワからLOT運航の一枚の航空券です。対象ですか?
原因区間、同一予約の最終目的地、各社の役割を個別に確認する必要があります。日本発のANA区間だけを見ても、旅程全体の請求先を断定できません。
コードシェアでも補償額は250・400・600 EURですか?
EU261の対象なら基本額は距離区分で判断します。コードシェアだから増減するのではなく、旅程距離、到着遅延、代替輸送などを見ます。